リールメンテナンスの必需品 スプールベアリングリムーバーTypeRを自慢したいのです

【2020年2月リライト】

 

結構使ってもらってる方がいると思うのですが、HEDGEHOG STUDIOのスプールベアリングリムーバーの今の形は自分が考案したんですよ。

 

まあ、構造自体はすでにあったものをデザインし直したんですけどね(笑。

 

それでも良く出来てると思ってしみじみしてしまいます。

 

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リールメンテナンスの必需品【スプールベアリングリムーバーType-R】

 

こんにちは、ほぼフリッパーのかけづかです。

 

今回はHEDGEHOG STUDIOの売れ筋商品の一つ、スプールベアリングリムーバータイプRを紹介させてください。

 

Spool bearing remover Type-R

初期型から何度目かのモデルチェンジした現行モデルのスプールベアリングリムーバーType-R。

 

この商品が何かと言うと、ベイトリールのスプールにセットされているベアリングを外すためのものでして。

 

Spool bearing remover Type-R-2

ベイトリールのスプールにセットされたベアリング。このベアリングをスプールから外すには専用ツールが必須。

 

メンテナンスの際や、ベアリングを交換するときに使う専用のツールです。

 

スプールからピンを外す時にはこの手の専用ツールがないと、ほとんどの人はベアリングを外せないのではないでしょうか。

 

 
 
 
 
 
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スプールベアリングリムーバーTypeR を使ってスプールのベアリングを外してみました。ベアリングの洗浄や交換が簡単にできますよ(^.^) #SpoolBearingRemover #TypeR #HEDGHOGSTUDIO #スプールベアリングリムーバー #reelcastom #reelmaintenance #fishingreel #Lure #bassfishing #blackbass #Lurefishing #Lure #バス釣り #バスフィッシング #ルアー #ルアーフィッシング#shimano #shimanoreel #ヘッジホッグスタジオ #カケヅカ #カケヅカドットコム #ベアリング交換 #ベアリング洗浄 #リールメンテナンスツール

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HEDGEHOG STUDIOと言えばベアリングですから、このリムーバーは非常に重要なツールなんですよね。

 

それを自分にまかせてくれた社長には感謝しかありません。

 

スプールベアリングリムーバーType-Rの特徴

 

この手の専用ツールは他からも出されてますが、HEDGEHOG STUDIO製のものが良いところをアピールしたいと思います(笑。

 

① 十字レンチが大型

 

まず旧モデルと比べて大きく変わったところは、十字レンチが大型になって回しやすくなってます。

 

Spool bearing remover Type-R Cross wrench

スプールベアリングリムーバーType-Rに使うクロスレンチ。旧製品より大型にして力を入れやすくしてます。

 

これは意外と大事な部分で、スプールシャフトに圧入されているピンは結構固いものがあるんですよ。

 

その時にレンチが小さいと作業の効率が悪いんですよね。

 

② ボディーが大きく持ちやすい

 

見た目で一番変わったのが本体の大きさと形です。

 

Spool bearing remover Type-R-2

ボディーをタマゴ型にして持ちやすくしたスプールベアリングリムーバーType-R。厚みも増やして作業性をアップした。

 

このタマゴ型は握りやすさと機能を両立させるために考えたのですが、ある時突然ひらめいたんですよね(笑。

 

レンチを回していった後に、抜けたピンが落ちないようにホールを設けたかったんです。

 

そして力を入れやすくするために、本体を大型化させたんですよね。

 

で、実際に削ってみたら、いきなり具合が良くて即採用。

 

こういうケースも珍しいんですよ。

 

ちなみに発送時に旧モデルよりも送料が嵩んでるという事はしりません(苦笑。

 

③ ネジ穴が補強されていて使い捨てじゃない

 

Spool bearing remover Type-R-3

旧製品では最大の泣き所だった本体ネジ部。ステンレス製の補強を入れる事で劇的に製品寿命がアップした。

 

旧モデルの泣き所がレンチを入れるネジ穴の脆さでした。

 

アルミ素材に直接ネジが切ってあったので、ピンが固くて抜けにくい時、レンチをくわえるネジ穴の方がバカになってしまってたんですよ。

 

その部分はあきらめてたらしいのですが、ネジ部をステンレスパーツで補強する事をためしてみたら、これが非常に具合がよかったんですよね。

 

当初補強ネジが抜けてくるといった事例がありましたが、現在は専用の永久固定接着剤で固定する事で問題は解消してます。

 

これまでとは比べ物にならないくらいの耐久性ですね。

 

ものづくりの神様

 

さて、このあたりから本格的に自慢モードに入ってきます(笑。

 

このツールを作るにあたり、旧モデルのデザインから見直す事になってのですが、何がすごいかと言うと、自分が今の仕事を始めてからそれほど時間が経ってない頃にこの形になっていたという事です。

 

Spool bearing remover Type-R-Drawing

2014年当時のスプールベアリングリムーバーType-Rの図面。良いモノが出来る時は意外と短時間で形になる。

 

何と言うか、ある時突然閃いて、凄い勢いで図面を引いてサンプルを作ったんですよね。

 

マシニングセンタの扱いも良くわかってなかった頃だったので、良くこれを作れたなぁ、という不思議な感じなんですよ(笑。

 

まあスピリチュアル的な話になってしまいますが、頑張ってるご褒美的な感じでモノづくりの神様がアイデアをくれたのかな、という。

 

良く人に言うんですけど、「モノづくりの神が降りてきた」と(笑。

 

そのくらい出来すぎなものでした。

 

マイナーチェンジは数知れず

 

ここまで自画自賛しておいて何ですが、いまだに毎ロットマイナーチェンジしてます(爆。

 

初期モデルから今年で2年以上になりますが、作るたびにどこかが変わってますね。

 

Spool bearing remover Type-R-4

2014年当時のスプールベアリングリムーバーType-Rのロゴデザイン。切削技術が今ほど無く、頑張ってやっとこの刻印をプログラムしたのが懐かしい…。

 

これもHEDGEHOG STUDIOの社長の拘りというか、飽くなき執念というか(笑。

 

作る方はたまったものではない?のですが、でも自分が考えたものですしね。

 

Inspection of spool bearing remover Type-R

最初はとにかく不良率が高かったスプールベアリングリムーバーType-R。一個一個目で見て検品していた。

 

いつか完全体になるその日まで、とことんマイナーチェンジでもなんでもお付き合いしようと思ってます。

 

でも、じつは変えた後やっぱり前の方が良かったですね、的なやり取りがたまにあるのは内緒です(笑。

 

7 件のコメント

  • 旧タイプのモノにお世話になっております♪
    ペンチでやってた頃よりもメンテが格段に楽になりました。
    何より挟み跡が残らないのがいいですね。
    ただ、やり過ぎてピンの穴が弛くなってしまったりしました(笑)

  • 現行型を愛用しております????
    とても使いやすく重宝してます。

    最近アブガルシアのWM50のベアリング交換を
    したのですが、出来ない事はなかったのですが、
    シャフト径が大きいせいか、ピンのが最後まで押しきれずに少しやり辛い感じでした。

    もっと良いやり方があればお教え頂けると助かります(笑)

    • ありがとうございます。職人冥利に尽きるお言葉です。先端のピンの長さを長くすると曲がりやすくなってしまうので、現行の長さになりました。でも、やりにくいというご意見は伺いましたので、HEDGEHOG STUDIOの社長とも話してみますね。